おはようございます。
新しく始まる成長加速化補助金の公募要領が公開されています。
概要について
・事業概要
賃上げへの貢献、輸出による外需獲得、域内の仕入による地域経済への波及効果が大きい売上高100億円超を目指す中小企業の大胆な投資を支援する。
・補助上限額(補助率)
5億円(補助率1/2)
・補助事業実施期間
交付決定日から24カ月以内
・補助対象者
売上高が10億円以上100億円未満
・申請要件
1「100億宣言」を行っていること
2 投資額1億円以上(専門家経費・外注費を除く補助対象経費分)
3 一定の賃上げ要件を満たす今後5年程度の事業計画の策定 (賃上げ実施期間は補助事業終了後3年間)
※賃上げ要件とは、補助事業の終了後3年間の「給与支給総額」 又は 「従業員及び役員の1人当たり給与支給総額」の年平均上昇率が、事業実施場所の都道府県における直近5年間の最低賃金の年平均上昇率以上であることを指します。
※「給与支給総額」又は「従業員及び役員の1人当たり給与支給総額」どちらで目標を立てるかは申請時に選択いただきます。 ※持続的な賃上げを実現するため、補助金の申請時に掲げた賃上げ目標を達成できなかった場合、未達成率に応じて補助 金の返還を求めます(但し、天災など事業者の責めに帰さない理由がある場合を除く)。
・補助対象経費
建物費(拠点新設・増築等)、機械装置費、ソフトウェア費、外注費、専門家経費
まず、売上高が10億円以上100億円未満という条件について。
中小企業で売上高10億円を超える企業は3%しかありません。また100億円を超える企業数は企業数全体の約0.4%とのことです。そのため、申請できる企業様の数が相当絞られると思われます。
賃上げ要件も地域の平均上昇率以上の目標を設定して達成できない場合は達成率に応じて補助金の返還となります。従業員数によって、人件費の増加幅は異なりますが、それを上回る費用対効果を出さないといけません。申請の際にはそのあたりをしっかりとシミュレーションした上での決断が必須です。補助上限額も5億円と非常に補助金額としては魅力的に見える反面、賃上げ等も考慮する必要があります。