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先日、ものづくり補助金19次公募の採択結果が公表されました。
大変遅くなりましたが弊社の考察を書いていきます。
19次の採択結果は申請者数5,025者に対し採択者数1,623者。採択率32.3%と近年の公募回の中では特に厳しい結果となりました。
今までの公募回を振り返って分析してみましたのでお時間ある方は最後までお読みください。
採択率の推移グラフ
以下、グローバル枠を除いた採択結果をグラフにまとめたものです。
17次は省力化枠のみであるため除外させて頂きます。

※抽出条件
1〜12次はデータポータル、13次以降は中小企業庁の採択結果ページを参照しています。
全体の申請件数よりグローバル枠を除いた枠を集計したものになります。
各回の採択率は採択者数÷申請者数(共にグローバル枠除く)で算出しています。
特に14次以降、公式発表の採択率とは定義が異なるため、比較の際はご注意ください。
以下参考URL
・13次公募
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2023/230220mono.html
・14次公募
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2023/230623mono.html
・15次公募
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2023/230929mono.html
・16次公募
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2024/240119mono.html
・18次公募
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2024/240625saitaku.html
・19次公募
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2025/250728saitaku.html
各公募回の特徴と採択率の推移について
・1〜4次公募
1次は一般型のみの公募で2次からは一般型の他に「特別枠」が設けられました。
そして3次からはコロナ対策としての新たにテレワークや非対面対応投資を促す補助率アップも見込める特別枠が生まれました。加えて感染防止投資を後押しする「事業再開枠(上限+50万円)」も併設されました。4次からはグローバル枠も新設されました。
注目すべき点として、グラフから4次の申請者数は約10,000件という突出した数値になっています。これは先ほど説明したコロナ対策としての特別枠が注目されたという背景があります。また、特別枠で不採択だった場合も加点の上で通常枠で再審査されるというルールだったため、現在に比べて採択のハードルが低い公募回でした。
・5~9次公募
5次以降は「特別枠」が「低感染リスク型ビジネス枠」へと改定されて、「事業再開枠」は終了になりました。それに伴う申請者数の減少により5〜9次は相対的に採択率の上昇が見られます。
・10〜16次公募
コロナからの回復を目的とした「回復型賃上げ・雇用拡大枠」「デジタル枠」「グリーン枠」が新設され、目的別の事業に見合った枠が複数用意されました。採択率は50%超で推移し安定期と言えますが、9次から16次は50%超を維持しつつも緩やかな下降が見られます。
・18次公募以降
18次は募集枠が「省力化枠(オーダーメイド)」「製品・サービス高付加価値化枠」「グローバル枠」の3枠になりました。
「通常枠」⇒「製品・サービス高付加価値化枠(通常類型)」
「デジタル枠」「グリーン枠」⇒「製品・サービス高付加価値化枠(DX・GX)」
上記のように枠名が変更になりました。
19次は「高付加価値化枠」「グローバル枠」の2枠に更に縮小されました。
「省力化枠(オーダーメイド)」は「中小企業省力化投資補助金(一般型)」として新しい補助金になりました。採択件数が16次の約2,700件から19次は約1,600件へと減少しました。そのため採択率も49.5%から32.3%まで17.2%低下しました。採択件数が大幅に減少した背景としては新事業進出補助金、中小企業成長加速化補助金等、省力化補助金一般型等が新設された影響が考えられます。
公募間隔の変化に関して
・1〜15次
この期間はおよそ短くて2ヶ月、長くて4ヶ月の公募間隔でした。
例)13次(2022/12/22締切)→14次(2023/4/19締切)→15次(2023/7/28締切)
・16次以降
16次以降は下記のように公募間隔が開きました。
16次:2023/11/7締切
18次:2024/3/27締切(被災地は5/9まで延長)
19次:2025/4/25締切
16次と18次の間隔は約4ヶ月強、18次と19次の間隔は約11ヶ月と大きく開きました。
令和5年度補正予算(2024年)の公募はわずか1回でした。
今後の可能性について
分析結果から考察するとは以下の二つのシナリオを想定しています。
1)採択率がさらに低下
グラフより9次公募から直近の19次まで採択率の減少が続いています。これは期間にすると2022年から3年間です。そのため、このまま採択率の低下が続く可能性は大いに考えられます。
2)採択率の若干の回復
次回以降の20次は7/25締切、21次は10/24締切のように公募間隔が16次以前の水準である3か月に一度のペースに戻る予定です。そのため応募が分散して、採択率が回復する可能性も考えられます。
まとめ
仮にこのまま9次以降の流れのまま採択率の下落が続いて30%を切る場合、この補助金の存続にも影響が出る可能性があります。これまで生産性革命推進事業(ものづくり補助金・持続化補助金・IT導入補助金)で全国平均採択率が30%を切るような公募はほとんどありませんでした。
採択が期待できない状況になると補助金活用の意欲が低下する事業者様もいるはずです・・・。
しかし先ほど触れた二つ目のシナリオのように公募間隔が16次以前の水準に戻り公募の分散による持ち直しも多少は考えられます。弊社としては採択率の回復を期待しています・・・。
このような状況でも弊社はお客様の新事業が成功するように申請サポートを継続して行っています。
申請にご興味のある方はお問い合わせお待ちしております。








